子宮内膜症とはどんな病気なのか?

5人に1人は要注意?!子宮内膜症ってどんな病気?治療法は?

現在国内の患者数は100万人を越えると言われている「子宮内膜症」とは一体どんな病気なのでしょうか?「子宮内膜症」とは子宮内膜やそれに似た組織が子宮体部以外で増殖する病気です。子宮内膜症の患者数は年々増加の傾向にありますが実は病発症の原因はハッキリと解明されておりませんがいくつかの仮説があります。

1.月経血の逆流による移植説
本来、膣を通って体外へ排出される月経血が卵管へ逆流し腹膜や卵巣の表面、直腸などお腹の中に溜まってしまい、そこで生着してしまって起こるという説。

2.アレルギー説
免疫異常のアレルギー反応で起こるという説。

3.体腔上皮化生説
腹膜が何らかの原因で子宮内膜に変化した事によって起こるという説。

では何故、現代の女性に「子宮内膜症」が発症し易いのでしょうか?「子宮内膜症」の患者数増加の最大の原因は月経回数の増加です。これはどういう事かと言うと、戦後食生活が豊かになった事で発育が良くなり初潮を迎える年齢が若年化したにも関わらず、閉経年齢はほぼ変わっていない為、生理がある年数が延長され「子宮内膜症」発症リスクが高くなっていると言う事です。

又、戦前は初潮を迎える年齢の直後結婚し、若いうちから妊娠、出産を繰り返す女性が多かった事に比べ、現代社会の自立した女性は婚期が遅く、若くして結婚した場合にも少子化の影響で出産回数は減少、更に子供を持たない選択をする夫婦や生涯独身を選択する女性など出産を経験しないケースも見られます。その結果、現代の女性の生涯の月経回数は戦前の女性の約10倍とも言われています。

「子宮内膜症」の主な症状は月経の回数を重ねるごとに酷くなる月経痛(生理痛)です。殆どの女性が経験する月経痛ですが、鎮痛剤が効かない、起き上がれない等日常生活に支障をきたす程重い月経痛がある人は要注意です。又、月経期間以外に下腹部や腰に重い痛みを感じる場合や、性交時の膣奥部の痛み、排便時の肛門奥の痛みも子宮内膜症の代表的な自覚症状です。しかし、こういった痛みや自覚症状を全く感じず、不妊治療の検査や帝王切開での出産時に偶然子宮内膜症だった事が発覚する場合もあるのです。

「子宮内膜症」の治療法はホルモン剤等を用いた薬物療法と腹腔鏡手術や開腹手術で治療する手術療法の2つです。子宮内膜症は不妊を併発する確率が20~70%と非常に高い恐ろしい病気です。

出産や結婚の選択肢が多くなった事と比例して子宮内膜症発症リスクが高くなっている現代社会の女性は自分の身体としっかり向き合う必要がある事を忘れないで下さい。「体調が悪いな」「おかしいな?」と感じたら我慢せずに早めに婦人科へ相談する事が早期発見早期治療に繋がるのです。