子宮筋腫に髪等が入るというのは本当?

怖い!原因は?子宮筋腫の中に髪の毛や歯が入ってるって本当ですか?

「大きな子宮筋腫を手術で摘出したら中から髪の毛のかたまりや歯が出てきた」・・・そんな都市伝説のような話をあなたは信じますか?あり得ない?いえいえ実は実際にある話なんです。

正確には子宮筋腫ではなく、卵巣嚢腫(らんそうのうしゅ)という婦人科系の病気の症状です。卵巣嚢腫とは卵巣に液体などが溜まって腫れる病気で、非常に多くの種類がある事が特徴ですが大きく良性、悪性、境界性の3つに分類する事ができます。左右どちらか一方に発生する場合が多いのですが稀に左右両方に発生する場合もあります。

内部に液体成分が溜まっている状態の卵巣嚢腫は子宮筋腫と並んで発生頻度の高い腫瘍で、ほとんどの場合良性です。内部にネバネバした粘液が溜まる「粘液性嚢胞腺腫」も良性の可能性の多い腫瘍ですが巨大化してお腹の中で破裂して腹膜炎を起こし、最悪の場合命を落とす事もあります。

この様な液状の成分が溜まる卵巣嚢腫と異なり、嚢胞内部に髪の毛や歯、軟骨や脂肪などが溜まる腫瘍を「成熟嚢胞性奇形腫」と言います。20代~30代で発生した場合には良性の場合が多く、高齢になるにつれて悪性に変化する事が多い事が特徴です。治療は腹腔鏡下手術や開腹手術で摘出を行います。

卵巣腫瘍が他の腫瘍と異なる所は初期症状が殆どなく自分だけの力で発見する事が困難な点です。腫瘍は放置すると大きくなってしまう為早期発見がとても大切なのですが特徴的な症状が出にくい為妊娠中の検診で見つかったり、X線検査に嚢胞内部の髪や歯が写り込んだ事で偶然発見に至るケースも少なくありません。

おりものの増加や不正出血、月経痛がひどい、下腹部が異常に腫れてきた等の些細とも思える違和感を感じた場合には放置せずに早めに婦人科へ行きましょう。又、体調に異常を感じない場合にも定期的な検診を受ける事は卵巣腫瘍以外の病気の予防になりますし自分自身の身体を大切にする上で非常に重要な事なのです。